「期待を裏切る」のは笑いの基本

「ボケる」「突っ込む」「上手な“間”をつかむ」は難しい!?

とある飲み会でのこと。もう集合時間から10分以上も過ぎているのに、会場の居酒屋に来ているのは、キミとキミの同僚のAと、初対面のB子さんの3人だけ。

キミ「さあ、じゃあ全員そろったようなので、そろそろお開きに……」
A「って、終わらせてどうするんだって。まだ3人しか来てないし!」
これが典型的な「ボケ」と「ツッコミ」だ。言わば、お笑いの王道。笑いをとるときの、もっとも基本的な構成であり、絶対に必要な役割でもある。

ちょっと説明しよう。前のページで「説明はダメ」と書いたがごカンベンを。

「起承転結」という言葉を聞いたことがあるだろう。「文章を書くときには起承転結をきちんと考えましょう」という、アレだ。この起承転結、文章だけではなく、テレビドラマや映画、マンガ、そして「お笑い」にも大変重要だ。
これに最初の「居酒屋でのエピソード」を当てはめてみよう。

起→今日は飲み会の日である。

承→集合時間が過ぎているのに3人しか集まっていない。

転→「さぁ、じゃあ全員そろったようなので、そろそろお開きに……」

結→「って、終わらせてどうするんだって。まだ3人しか来てないし!」

「起」で物語が始まり、「承」では物語が発展し、「転」で思わぬ方向に進み、「結」でしっかりとオチる。
そう、「ボケ」と「ツッコミ」は起承転結の「転」と「結」に相当するのだ。まずはこのことをしっかりと頭にたたき込んでおいてほしい。

起と承は、話を「転」に持っていくための、いわゆる「フリ」である。この例でもわかるように、かならずしも誰かの言葉である必要はない。そのときの状況、誰かの行動、場の空気など、そこにあるすべての「モノ」を使うことができる。

その「フリ」を意外な方向へねじ曲げるのが「転」すなわち「ボケ」だ。時間が過ぎているのに集まっていなければ、「みんな遅いね」とか「どうする、先に始めてる?」という話になるのが普通。
それを、いきなり「お開き」という明後日の方向に持っていくわけだ。
先にも書いたが、「期待を裏切る」のは笑いの基本である。

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2011年10月18日 | コメント/トラックバック(0) |

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